ホームページを作った時の固定費は?―WordPressでの費用を解説

薬局のホームページ作成を検討されている皆様、ホームページ運用には固定費がかかることをご存知ですか?はてなブログなどの無料のホームページのサービスもありますが、意図しない広告が出てホームページが見にくくなってしまう、突然サービスが終了してしまうなどデメリットもあります。月額費用は少々かかるものの、WordPressというホームページ作成ソフトを利用することで自らの薬局を日本中に宣伝することもできます。

これにより、薬局独自の取り組み、求人募集などもホームページに載せることができ、月額費用に十分見合う投資と思われます。

ITやデジタルに疎い方でも、このブログ記事を読めば、WordPressでホームページを運用する際に必要な固定費と、その内訳を理解することができます。

目次

1. レンタルサーバーの費用

レンタルサーバーとは?

まず、ホームページをインターネット上に公開するためには、レンタルサーバーというものが必要です。これは、あなたのホームページのデータを保存し、ユーザーがアクセスできるようにするための場所です。レンタルサーバーは、言ってみればインターネット上の「土地」のようなものです。

レンタルサーバーは、月額料金を支払うことで、ホームページデータを保管し、24時間365日インターネット上に公開することができます。

レンタルサーバーの費用について

月額費用の目安 

レンタルサーバーの費用は、サービスやプランによって異なりますが、一般的には月額1000円から3000円程度が目安です。初心者向けのプランでは、月額1000円前後のものが多く、これで十分な場合もあります。ただし、アクセス数が多くなるとより高性能なサーバーが必要になることもあるため、その場合は月額3000円程度を見込んでおくと安心です。

人気のレンタルサーバーサービス

ここからはよく使われているレンタルサーバーサービスの料金と特徴を挙げていきます。いろいろなプランがありますが、初めてホームページを作る方の場合は最も安いプランにしておいても問題ないと考えられます。

エックスサーバー

https://www.xserver.ne.jp

​​初めてホームページを開設する場合は最も安価なスタンダードプランがおすすめです。 月額990円から始まり、契約期間が長くなるほど割引率が高くなります。例えば、12ヶ月契約の場合は月額1,100円(税込)ですが、年間費用は13,200円(税込)になります。

また、キャンペーン期間中はさらに割引が適用され、スタンダードプランの場合、36ヶ月契約で月額料金が990円から693円になるなど、利用料金が最大30%OFFになります。

エックスサーバーでは初期費用が無料で、全サーバープランに10日間の無料お試し期間が付いています。さらに、ウェブサイトやメールに使用する独自ドメインが2個永久無料で提供されるため、追加費用なしでウェブサイト運営に必要な環境が整います。

ロリポップ!

https://lolipop.jp

高速なサーバー性能: ロリポップは、サイトの表示速度が従来のプランと比較して約2倍の速さを実現しています。

無料SSL設定の利用可能: すべてのプランでSSLを利用でき、独自SSLが無料で提供されています。これにより、サイトの安全性が向上し、Googleが推奨するSSL化によるSEOの効果も期待できます。

SSLとは通信を暗号化するセキュリティプロトコルです。SSLを導入していないとお客様とのやり取りが誰でも見られてしまうことになってしまいます。

充実したサポート体制: ロリポップでは、メールやチャットに加えて、電話サポートも提供しています。特に電話サポートは、競合他社では提供されていないケースが多く、サイト運営に慣れていない方にとって心強いサポートとなっています。

ConoHa WING

https://www.conoha.jp/wing/?btn_id=wing-pricing–breadcrumbs_wing-top

このサーバーと契約する場合、年単位の長期契約を前提としたWINGパックを選択することを前提とします。後に述べる通り、WINGパックは割安になっていて、他にも様々なメリットがあります。

国内最速クラスのサーバー性能:ConoHa WINGは、国内のレンタルサーバーサービスの中でWebサーバー処理速度が最も速いとされています。

初心者に優しい管理画面:使いやすさを重視しており、初心者でも簡単に扱えるように設計されています。

コストパフォーマンス:月額968円からのリーズナブルな価格設定

高い安定性とセキュリティ:サーバー稼働率は99.99%以上を保証し、SSLや自動バックアップ機能を標準で提供しています。

これらのレンタルサーバーは、初心者でも使いやすい管理画面と充実したサポート体制が特徴です。

サーバー運用にかかるその他の費用

ホームページを運用していくうえでサイトに載せている文章、写真やお客様からの問い合わせのメールなどなくなっては困るデータがたくさんあります。そのような多くのデータを自動的にバックアップしてくれるサービスです。

バックアップサービス: データ消失時に復旧できるサービス

  • どのサーバーを選んでも基本的に無料です。
エックスサーバー:無料(月額費用に含まれる)

サーバー上のデータを1日1回バックアップ専用サーバーに自動コピーし、過去14日分のデータを保持する「自動バックアップ」機能にも全プラン標準で対応しています。

ロリポップ!:ビジネス向けプランは無料

アクセス数が増えてきてもホームページが高速表示できるハイスピードプラン・エンタープライズプラン限定で利用できる無料の自動バックアップ作成機能です。

conoha wing:無料(月額費用に含まれる)

自動バックアップ機能は、Webサイト、メール、データベースのデータを1日1回バックアップし、過去14日分を復旧用データとして利用することができます。データの消失や意図しない編集で元の状態に戻したいなど、万が一の事態にバックアップデータがあれば安心です。

セキュリティ対策: ウイルスや不正アクセスを防ぐ対策

どのサーバーを選んでも基本的に無料です。

2. ドメインの費用

ドメインとは?

ホームページのアドレスの最後にある jp, comのような部分のことです。

薬局がホームページを開設する場合は〜jpまたは〜comにしておくほうが無難です。

ドメインを選ぶポイント

お店の名前やブランドを含むドメインを選ぶことで、認知度向上信頼性向上につながります。

例:(ローマ字で薬局名)-pharmacy.jp,(ローマ字で会社名)-yakkyoku.jp 

ドメイン取得と更新の費用

  • 取得費用: 1度きりの買い切りです。

エックスサーバー:.comで終わるドメイン 1円 (1個目の場合)

         (日本語).jpで終わるドメイン  1円(1個目の場合)

         (ローマ字).jpで終わるドメイン 350円

ロリポップ:千円〜数千円

conoha wing:レンタルサーバーと独自ドメインがセットになった長期利用割引プランであるWINGパックの場合無料

  • 更新費用: 1年に1回かかります。

エックスサーバー:.comで終わるドメイン 1428円

                              (日本語).jpで終わるドメイン  1298円

                              (ローマ字).jpで終わるドメイン 3102円

ロリポップ:千円〜数千円

conoha wing: .comで終わるドメイン 1408円

                     (日本語).jpで終わるドメイン  1298円

       (ローマ字).jpで終わるドメイン 3058円


ただし、上記のWINGパックを契約するとこれらは無料になります。

3. WordPressテーマとプラグインの費用

さて、サーバーを契約しても画面を装飾するためにソフトを別に導入する必要があります。

それがWordPressテーマと呼ばれるものです。

WordPressテーマは無料のものと有料のものがあります。

無料のもののおすすめはCocoonというソフトです。直感的な操作で画像、写真の取り込みなどもでき、初めてWordPressを使う方には有力な選択肢です。

一方、有料テーマは数千円から二万円くらいのものがほとんどで、原則一度きりの買い切りとなっています。その中でおすすめのものがSWELLというソフトです。

有料テーマ(SWELL)の費用

豊富なデザインテンプレートと機能が備わっている

17,600円 (買い切り)

Cocoonと比較するとマウスを動かす範囲が狭くてすみ、記事を書くこと以外の作業が最低限で済む。

https://swell-theme.com

テーマはホームページ運用を始めてから変えることもできますが、変更したときに設定が変わったりして修正するのに時間がかかったりするため、基本的には変えないほうが無難です。ホームページ運用にかける時間が限られているのであれば、有料のテーマを使って時間の節約を考えることも必要です。

また、有料テーマにしておくと画面の表示速度が早くなり、ホームページを見に来てくれた人たちがストレスなく見ることができます。

プラグインの費用は?

プラグインとは​​​​​​​​ソフトフェアに機能を追加したり、カスタマイズするための小さなプログラムのことです。テーマだけでは足りない機能を補ってくれるものです。プラグインを導入する具体的メリットとして、

  • 機能の拡張: WordPress本体には標準で搭載されている機能が限られています。プラグインを導入することで、お問い合わせフォームの作成、SEO対策、ECサイト機能の追加など、様々な機能を自由に組み込むことができます。
  • デザインのカスタマイズ: テーマだけでは実現できないデザインのカスタマイズも、プラグインによって可能になります。
  • 効率化: 画像の最適化、キャッシュ機能など、サイトの表示速度を向上させたり、運営を効率化したりするプラグインもあります。

のようなものがあります。

無料プラグインと有料プラグインの違い

  • 無料プラグインは多数あり、基本的な機能は利用可能だが、サポートや機能が限定される場合がある
  • 有料プラグインは500円〜数万円のものまで広い価格帯で販売されていますが、テーマと同様に1度きりの買い切りであり、高度な機能や充実したサポートを利用できます。

4. まとめ

ホームページ運用には、レンタルサーバー、ドメイン、WordPressテーマ・プラグインなどの固定費がかかります。これらの費用は、レンタルサーバーのみ月額千円程度、その他のものは一度きりの買い切りとなります。

費用を抑えたい場合は、無料のレンタルサーバーやドメイン、プラグインなどを活用する方法もありますが、機能やサポートが限定される場合があります。

自社のニーズに合ったサービスを選択し、ホームページを効果的に運用することが重要です。

ITやデジタルに疎い方でも、本記事を参考に、ホームページ運用の固定費について理解を深めていただければ幸いです。

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